2021.Feb. 2
モデルチェンジごとに大きくジオメトリーが変化するマウンテンバイク。
ヘッドアングルやリーチに始まり、リアセンターやホイールサイズまで3年で全く違う自転車になっているかのごとくです。
最近はNEWバイクに乗り換える度に強制的にライディングまで進化を求められているような気がします。
昨年末に乗り換えたばかりのNEWバイク。
自分のライディングスタイルに近づけるべく調整していきます。

私の身長178センチ、バイクはStumpjumperEVO S4ジオメトリーなのでリーチは475mmと私史上最大のリーチ長。 慣れの問題もあるかもしれませんが感覚的にハッキリと長いです。
先ず最初にフロントUPの際に遠さと重さを感じました。高めのハンドルバー位置にも関わらず自由なフロントUPがままならなくなりました。
コーナリング中は違和感ないですが、フロントUP の自由度が様々なシチュエーションで制限されるとライディングの幅が狭まってきてしまいます。
その為、ポジションコンパクトにしフロントUPに軽さを演出を目的にステムレングスを短く変更していきます。
交換するステムはINDUSTRY NINEの35Φステム、レングスは32mm。
ハンドルバーも合わせて交換していきたいところですが、先ずはステムの交換でフィーリングチェックしていきます。
何故かと言いますとバイクはヘッドアングルが寝ている為、ステムの取り付け高さでハンドルの前後位置が大きく干渉してくることになります。
参考までに同じステムレングスで縦方向に並べてみました。

このSTUMPJUMPER EVOのヘッドアングルは64.5度ですが、2つのステムにおける高低差は50mm、高さの違いで約20mmもの前後位置の違いが生まれます。
高さが20mmの違いで約10mm程前後位置が変わってくるという事は、ハンドルのライズ選びがステムの上下によりハンドルの前後位置に少なからず影響を及ぼしてきます。
たとえば10mmの違いで約5mm、ステムは大体が10mm刻みなので約5mm前後位置が異なってきます。
その為、ハンドルの高さは10mm・20mm・30mm・40mmと、大体のメーカーが10mm刻みでラインナップされてます。

以上のことから、今回は一度に変更してしまうのではなくデフォルトのハンドルバーライズ30mmのままステムのみの変更に留めました。
この交換作業で操作性や重心バランスがどう変化したか、次のライドが楽しみで仕方ありません。
カッコ良くポジションを作り上げるのも大切ですが、斜度、コーナリング、フロントUP 等ライディングの要となるフィーリングのどこを伸ばしていくかでポジショニングの方向性は変わってきます。
手に触れる部分でもあり重心バランスの要になるポジショニング。
この奥の深さはMTBの楽しみの一つかもしれません。