2022.Feb. 26
低コストのパーツと簡単な作業で大きくフィーリングが変化するエアボリュームスペーサーによるリアサスペンションセットアップ。
エアユニットを搭載したバイクで抜加重変化の大きいいライドの際に『サグが適正だと柔らかく感じる』または丁度良いフィーリングになったがサグが若干少なくなったしまう』などセットアップに疑問を感じているライダーも多いはず。
今回はGROVE宮前平の試乗車でもあり私のメインバイクでもあるStumpjumperEVOをボリュームスペーサーKITを使用してチューニングしてみました。
決してHowToではないので詳しい作業は省略していきます。
2021SPECIALIZED StumpjumperEVO S4サイズのデフォルト仕様が下の画像です。

小さいものから大きなものまで並んでいるのがエアボリュームスペーサーKITの内容です。
デフォルトはちょうど真ん中の水色が装着されているにが分かります。

変更した際の変化が一番大きいであろうこの一番大きい1.02in³
想像を超えたストローク後半のプログレッシブなフィーリングに変化。
平地でサスペンションをストロークさせた瞬間から全く別物です。
・大きくストロークした後半の反発が強くバイクが軽く感じる。
・フロントフォークが突っ張っている感覚がなくなった。
・明らかにフルストロークしなくなった。
・リバウンドスピードが速く感じ1クリック締め込んだ
・緩斜面でのプッシュの反応が良く、ジャンプの踏切りの反発も大きくなった。
なかなかライディングが楽しくなるような変化です。
次に、デフォルト仕様から一つ大きい0.86in³に変更です。

このボリュームスペーサーでもデフォルトとは明らかに違うフィーリング。
一番大きい1.02in³と比較しても違和感的な物は無く自然なフィーリング。
・ストローク後半で詰まったフィーリングが無い。
・リバウンドが足りなく感じることが無い。
・ジャンプの踏切りも違和感なくコントロールし易い。
一番は1.02in³と比較して違和感的な物は無く自然なフィーリングは全ての角が丸くなったような変化が大きなポイントでした。
私が求めていたフィーリングに一番近い気がします。
テストしたフィールドは小田原フォレストバイクとSmileBikepark、今後はふじてんや富士見パノラマだとスピード域が全く違ってくるのでフィーリングが変わって来るかもしれません。
ひとまずこの0.86in³でベースはこの仕様に決定です。
ついで作業ですがエアスリーブリビルトKITで消耗品を交換しメンテナンスも完了。

今回の作業で使用したのは以下のパーツ。
803-01-251 FLORT X/DPXエアボリュームチューニングキット ¥3,300(税込)
803-00-142 FLORTエアスリーブリビルトキット ¥2,100(税込)
最後に感じたのは、メーカーのデフォルトは癖もなく非常に扱いやすい部分で味付けされているのだろうと。
サスペンションの反発が強い部分を生かせればバイクコントロールの幅は広がりますが、反して初心者がジャンプでリアの反発が強くフロントが下がってしまうようなリスクもあがります。
ですが、そこそこ乗り込んでいるライダーであればこのセットアップのフィーリング変化は知っておくべきでしょう。
ふじてんのスキルアップエリアのジャンプが全て飛べるライダーであれば、バイクに対してモヤモヤっとしている部分が晴れるかもしれません。
もちろん。私はキレイさっぱり晴れました(笑
今後は様々なフィールドでフロントサスペンションとの前後のバランスを確認しながら楽しくライドていきたいと思います。
感じながら、考えながら自分のライディングを疑いつつセットアップも変更しながら走るのも楽しいんですよね!
モチベーションUPにも効きますよ☆
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