2013.Jun. 3
こんばんは。チューブラーってなんですか?という質問が最近多いGROVE宮前平です。
お客様のバイクにチューブラー仕様のホイールを装着する機会がありましたので、ここで解説します。
チューブラータイヤとはタイヤにチューブが内蔵されているタイヤの事です。ホイールへの装着は「填める」のではなく「貼り付ける」という方法をとります。
詳しくはwikipediaより引用します。
チューブラー
「チューブラータイヤ」はゴム製のインナーチューブを袋状の布(「カーカス」または「ケーシング」と呼ぶ)で縫い包み、接地面のトレッド部にゴムを張ったタイヤの事である。自転車チューブに更に、頑丈なゴムの円周状カバー(ケーシング)を被せたと考えればよい。
タイヤの最も古い形であり、初期の安全型自転車はこの形であったが、現在ではロードレースやトラックレースの競技用や、一部の愛好者の使用がほとんどの割合を占める。また、その限界性能の高さから、実業団のロードレースでは選手の9割以上が試合用タイヤとしてチューブラーを使用している。
カーカス部分は綿やケブラー繊維のような合成繊維、一部の高級品は絹が使用される。ホイールのリムには、リムセメントと呼ばれる接着剤や専用の両面テープを使用し貼り付けて使用する。 単純な構造ゆえにリム、タイヤ自体共に軽量で、乗り味がしなやかであり、またリムのタイヤ接触部に鋭い角を持たないためパンクの主原因のひとつであるリム打ちパンク(スネークバイト)が殆ど起こらず、したがってパンクし難い。また構造上断面の真円度が高いためコーナリングの挙動がつかみやすいなどのメリットもある。ちなみに最初期のツール・ド・フランスではタイヤはチューブラーしか選択肢がなく、またルールも現在のチーム制と違いサポートカーもなく故障は自前で修理しなければならないという原則があったために、パンクしたら貼り付いたチューブラータイヤを歯で噛み付いて無理矢理はがした選手もいた。
チューブラーの欠点は、修理や交換の手間がかかるという事と、ランニングコストが高い事である。パンク修理の手間が非常にかかる上に、修理しても初期性能を復活させることが難しいので、チューブラータイヤは事実上使い捨てである。またリムセメントを使用する場合、タイヤ交換時には接着強度が上がるのを待たねばならない分時間がかかる(適当な接着のまま出走しようものならタイヤが外れる)。
近年はリムセメントではなく専用の両面テープを用いることも多い。この方式を用いることによってタイヤ交換に要する時間は大幅に短縮される。加えて、シーラントと呼ばれるパンク防止剤を事前に注入することで、もともと高い耐パンク性能がさらに改善されるため、ランニングコストの低減とともに、クリンチャーにはない乗り味を持つことから、徐々に愛好者が増える傾向にある
で、実際の物がこちら
タイヤ単体で膨らませる事が出来ます。この状態で貼りつくわけですね。このタイヤは膨らませたら接地面が裏返ってしまいましたが…
ホイール側はこの様になっています。
クリンチャーと違い、タイヤが引っ掛かる部分がありません。このおかげでカーボン製の軽量なリムが作れるんですね~。
現在ではEASTON等がフルカーボンのクリンチャーホイールをリリースしていますが、少数派です。
貼り付けにはリムセメントと呼ばれる糊か写真のような専用両面テープを使います。簡単で扱いやすいテープ式が人気です。
「貼り付ける」という取り付け方法のため、たとえパンクしてもタイヤがホイールから外れてしまうことはありません。なのでパンクしても安全に停車できます。レースの世界でチューブラータイヤが使われ続ける理由の1つですね。
チューブがリムに噛みこんでバーストするということもないので、安心して高圧まで空気を入れられるというメリットもあります。
ホイールとタイヤの組合せにもよりますが、嵌めるのは慣れないと大変です。これサイズ間違ってるんなじゃい!?なんて思うほど固い事もあります。
デメリットの1つ、パンク対策です。通常はこの様に予備タイヤを畳んで持ち歩きます。はっきり言って邪魔です。
持ち運びは
・サドル下に縛りつける
・ボトルケージに入れる
の2つが多いですが、どちらでも携帯工具などの収納に困ります。真夏のダブルボトル仕様だとさらに厄介です。。。
簡単ではありますがチューブラータイヤの解説でした。更に詳しく知りたい、現物が見たい方はお気軽にスタッフまで!