2018.Oct. 18
先日、SPECIALIZEDの最新ディスクロードを試乗出来る機会をいただけたので今回はそのインプレッションを話題のNEWVENGEを中心に。
乗るは富士山一周+河口湖周回と登りも平地も堪能できる最高のロケーション。
まず最初にディスクブレーキ自体はどうなの?というところから。
今店頭でもその話題が非常に盛んですが、ブレーキとして良いとしか言いようが無い。
制動力が高い、ではなく、非常に適正。
ロードバイク用に調整がなされていて効きすぎるということはない。
ストップも結局はタイヤのグリップなのだからそこを超えないようになっているのだろう。
(自身もALLEZ SPRINT DISCを購入したのでできれば雨の日に試してみたい。)
さて、それではバイクへ。
VENGEの踏み出した瞬間から感じる、思わず笑みがこぼれる程の好印象。
とても心地よい、踏んだ力が濁りなくスッと推進力に変わっていく。
剛性のバランスが良いのだろう。エアロロードにありがちな硬すぎるということはない。(もちろん剛性不足も感じない。)ダンシングをしてねじれを感じる事もない。縦横のバランスも良い。オーソドックスな翼断面形状でチューブが作られていないからだろうか?それによってか路面の嫌な突き上げ感も無しである。
では肝心のエアロはどうか?ディスク化によって抵抗値はあがってしまっていないのか?
元々VENGEVIAS(リム)に乗っていたのでそれとの比較になるが全くもって抵抗が増えたという感覚はない。逆にそこから更に空気抵抗が減ったという明白な向上を感じる事はもはや難しいが少なくともマイナスではないのは確か。
ディスクブレーキ専用設計というところが大きいだろう。リムブレーキありきでのちにディスクモデルがブレーキチェンジモデルとして作られたバイクとは訳が違う。
もちろん後者もブレーキチェンジに合わせて色々と変更は加えてはいるだろうが完全ではない。(という印象)
最適化された各部の形状によってエアロ性能を最大に引き出している。
今回のモデルチェンジにあたっての一番の注目ポイントである”オールラウンドに使えるVENGE”としてはどうか?
それはすなわち登れるのか否か?ということになるが答えは、登れる。
これがもう楽しいぐらいに良く登る。TARMACと比較してほぼ違わない重量にエアロが加わっているのだからそりゃ登るはずだ。
ああ、これはもうTARMACが登り用、VENGEは平地用そんな区分けは存在しないな。と感じたまでである。
(付け加えをするとTARMAC DISCは剛性が非常に高い。リムのTARMACとは別もの。高剛性を活かしてガシガシ進ませたい、特にパワーのある人にはお勧め。)
兎に角、今までの概念が否定され急激に新時代へと移り変わっているなと感じる試乗であった。
そしてSPECIALIZEDは次代の先をいき時代を作るメーカーだなと。そんなところに私も、皆様も惹かれているのではないでしょうか。(きっとサガンも?)