2017.Sep. 3
2018年度よりスペシャライズドが新規リリースする29erのXCバイクがこちらのCHISEL。
XCなら既に定番のEPICがあるのでは?と思いますが、あちらがカリカリのレーシングバイクなのに対し、こちらはもうちょっと肩の力を抜いて楽しめそうなモデルです。
ずばり、次のような方にお勧め。
・MTBに興味があるが、ごついフルサスまでは必要ない
・街乗りバイクとしても使いたい
・でも完全にビギナー向けなエントリーグレードはイヤ←ここがポイント!
このバイクの最大のアピールポイントはDSW工法のアルミフレームということでしょう。
通常のアルミフレームがパイプ同士をくっつけるだけなのに対し、DSWでは各チューブをハイドロフォーミングで繋げやすいカタチに成形してから溶接します。
こんな感じですね。
溶接面を多く確保出来るほか、接合部分を応力が最も強くなる場所から遠ざけることができるので、とても強度が高く、剛性に優れたフレームに仕上がります。
非常にコストがかかるので、かつてのS-works ALLEZや現行のALLEZ SPRINTといった高級アルミモデルにしか採用されません。
また、前後ハブともブースト規格なのも特徴です。
■ブースト規格とは
フロント110mm、リア148mmのエンド幅規格。
従来よりもハブの幅を広げることで、スポークのアングルが広がって剛性の高いホイールとなる。
長い事MTBの世界ではF100mm、R135mmが主流で、ここ数年はF100mm、R142mmがメインストリームとなっていたのですが、今後はブーストがそれにとって代わることが予想されています。
特に29インチのホイールにとって横剛性が高まることは非常に重要で、この規格ができてから29インチの採用率が劇的に高まっています。
そんなわけで、お手頃価格ながらもトレンドスペックなCHISELのご紹介でした。
色々楽しい遊び方が出来そうなバイクですね。
■CHISEL DSW COMP 29 ¥155,000+tax